ナイト!




「よお、」

「…ひと、つばし、リキ…」




あいつが、いたからだ。




「南雲がどう出るか見てたんだが何もねぇ。つまり、あんたは何もしてねぇ」

「…………」

「こっちは楽しみにしてたのによぉ〜」

「………で?」

「だから、ここでお前をヤる」

「ここは学校、部外者に何ができると?」

「そうだなぁ、時間はかけれねぇからなぁ〜」




そう言って、左手を軽くあげた。





「だから一発で、決めにきた」





ーーしまった、と思った時にはすでに遅かった。




ここは学校。

そう、学校。



敷地内は護衛がいない。





しかも暗くて辺りが見えにくい。



ほかの生徒だっている。



逃げられない。




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