ナイト!
「お、おい。ランプ消えたぞ」
俯いていた僕は、マサの声で顔を上げる。
手術中と書いてあったランプは消えた。
「お嬢様っ!!」
坂口さんが凛ちゃんへと駆けつける。
無事、なのか…?
「東雲様の一命は取り留めました。親族の方に病状説明をしますので今しばらくお待ちください」
「わかりました」
凛ちゃんはベッドでICU(集中治療室)へ運ばれる。
今は家族しか中に入らないとのことで、僕たちは外で待つしかない。
坂口さんは戻ってきた蘭さんと一緒に、医者に呼ばれた。
「凛ちゃん、生きてるんだよね…」
「当たり前だろ」
「死んだら胸くそ悪りぃよ」
「…同じく」
みんな、気持ちは同じなんだ。