ナイト!
「あ、」
文化祭の前に一学期の生徒全員分の記録に目を通してたら、期末試験の成績も載っていた。
個人の成績と順位は個別に渡されたけど、誰が何位なのかは知らない。
そして、あたしが今見ているのは南雲くん。
ほぼオール満点の学年一位。
すごいと思う反面、悔しい。
だって南雲くん授業出てないんだもん、他のナイトの人たちだって。
真面目に授業受けてる身からしたら、とっても悔しい。
しかも他の四人もそれなりの順位にいたし!
「手を進めないと終わらないぞ……って、ああ、あいつがまた一位か」
茅野くんがあたしの手元を覗いてきて、妙に納得している。
「また、ってことはいつもなの?」
「俺が見てきた中であいつが一位以外を取ったのは見たことない」