ナイト!
紫苑さんも今は立場が悪いんだろうな…。
そんな紫苑さんを責めることもできないし、もちろんするつもりもない。
誰が悪いのか。
それはたった一人、一橋リキだけだ。
この後用があるという紫苑さんはお付きの人達を連れて出て行って、大きい部屋にあたし一人。
今日の分のホテルの仕事の書類は終わらせたし、明日の分はまた明日持ってくるって言ってたし、あんまり動けないから大きなソファーに寝転がってる。
「暇だなぁ〜」
でも、ここは結衣の匂いが溢れてくる。
ここにいるとやっぱり、安心する。
今日はちょっと動きすぎたから、少し眠たいや…。
目を閉じたら、いつのまにかぐっすりと眠っていた。