ナイト!






「凛」

「…結衣?」

「ここで寝たら風邪ひく」

「ん…動けない…」

「じゃあ捕まって」




寝ぼけているあたしは、ふわふわとした気持ちで結衣に抱きかかえられた。



向かう先は結衣の部屋。

大きなキングベッドに寝かせられる。



「帰ってきたんだね…」

「俺の家だしな」

「うん…。今日はワガママ聞いてくれてありがとう」

「これくらいなんともないさ。あとはゆっくり休め」

「うん」

「お前はもう気負わなくていい」

「う…ん」

「後は俺がアイツを片付ける」

「……ん」

「絶対に許さねぇ」




最後結衣が言った言葉はボンヤリとしか聞き取れなかったけど、久しぶりに安心して眠れた気がした。




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