ナイト!
季節は夏の終わり。
7月の終わりから約1ヶ月かけて僕たちは、高校の卒業旅行ーーという名の、夏の慰安旅行へと旅立った。
場所は、アラブ首長国連邦の一つ、ドバイ首長国。
その都市ーードバイ。
凛ちゃんの家があるところ。
「まさかドバイに1ヶ月行くとは思わなかったんだけど!!」
吹雪の声で我にかえる。
毎度お馴染みの4人だ。
「結衣が凛ちゃんも入れたいって言ったし、別に僕たちも凛ちゃんと旅行メンバーに入れるつもりだったけど」
「アイツの仕事の都合でドバイ滞在とか」
「金持ちの考えることは違った…」
普段僕たちと接する凛ちゃんは、わりと庶民的なこともするような子。
カップラーメン食べれるし。
でも仕事してる凛ちゃんは、さすが東雲と言うべき人。