ナイト!
・2
「はぁ…」
夏休みも半分を切った。
山のように机の上に溜まっていた書類も残り少し。
生徒会室に引きこもるのも、あと少し…。
「手が止まってる、」
「う、うん…」
今日も茅野くんと二人きりでの作業。
茅野くんは休むことなくテキパキと仕事をを終わらせていってるから、あたしも気を抜けない。
「ねぇ、全然関係ないことだけど聞いていい?」
「…………」
「人生ってさ、生まれた時から決まってるのかな」
最近、そればかり考えている。
あたしはこのままでいいのか、とか。
なんのためにこの学校に来たのか、とか。
茅野くんはジッとあたしを見つめてくる。
「っ…」
聞いちゃいけなかったかな…?