雨のち晴れ
ねぇ先生
誰とも触れ合うことのなかったこの空間は

誰かを傷つけることも
誰かに傷つけられることもなかったから

とても居心地が良かったはずなのに

でも、でもやっぱりどこか寂しかったんだ

寂しくて寂しくて
仕方なかった


だからかな
あの時

握り締めてくれた先生の手の温もりや

抱きしめてくれたときのお父さんの暖かさが


とても
とてもとても
愛おしく思えました


人間ていいなと思えました


あの日の手の温もりを
暖かさを
私は一生忘れません
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