雨のち晴れ
翌日

「なあ春菜」

「なにお父さん?」

夕飯の支度をしている春菜に和也が話しかける

「いつまでも、こうやって家にいるのはもうやめにしないか?少しずつでいいんだ。少しずつ、どっか散歩に行ったりとかしたらどうかな」

春菜が少し黙り込んだが
「そうだね。私頑張るよ」
春菜は和也にそう言って笑いかけた


「じゃあ、先生と今週の日曜日。どこか出かけたらどうだ?」

「え?先生と?」


「いやー、お父さん仕事が忙しくてなぁ。日曜日なら先生も予定がないそうだから」

「…うん、わかった」
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