雨のち晴れ
「じゃあ急いで終わらせよう」

「はい」


春菜と橘はまた準備を始めた


そんな二人の様子を
和也は扉の隙間から見ていた


「春菜…おおきくなったね」


和也は少し寂しそうな顔をした


「もう先生、違うよ。こうやるんだよ」


手つきの悪い橘に春菜が口を挟む

二人はまるで夫婦のようだった
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