雨のち晴れ
そのころ、橘の携帯には係長から連絡が入っていた


逃げ出した春菜を橘は探した



どのくらい経っただろう


春菜はジョニーとよく散歩に来た川岸まで来ていた



春菜は途方に暮れていた
また自分を見失いそうになっていた



悔しさからか春菜は座り込むと、地面に春菜の涙がぽたぽたと落ちた



「春菜ちゃん!」

そう声がして
俯いていた春菜は顔を上げた


見つめるその先には橘が立っていた
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