雨のち晴れ
「どうしたの春菜ちゃん」

春菜の手をつかみ橘が言う


春菜はその手を追い払おうとしたが、橘はぎゅっと強く握りしめていたため離すことはできなかった


「この手を離して。もう私みたいなダメ人間ほっといてよ。私なんて生まれてこなきゃ良かったんだ」


そう言った時

「バチッ」

と音がした
橘は春菜を叩いた


「生まれてこなきゃ良かったなんて人間、この世に一人も存在しないんだよ。なんでそういうこというの?いつまでも甘えるな」

橘は春菜を怒鳴り散らした



春菜は泣いていた


「ねぇ、先生。私、本当に甘えてるよね。」

話し始めた春菜の話を橘はだまって聞く
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