雨のち晴れ
「久しぶりだね」

春菜はそう言ってツトムにお茶を出した

「本当に久しぶり。ずっとさあ、会いにこようって思ってたんだよ。なんかごめんな。ずっと気づいてやれなくて」


「ううん。もう大丈夫だから」

春菜はそう言って笑った

「やっぱりお前は、笑ったほうがいいよ。今笑った顔、昔と変わらず可愛いよ」


「あはっ。なに言ってんの」

春菜は照れていた

「優香とは、うまく言ってんの?」

「うん。今も付き合ってる。今日来たのはさあ、優香やゆかりさんに頼まれたってのもあるんだ」


「えっ」

「お前は許さないと思う。ていうか許さなくていいと思う。でも優香達、春菜に伝えてって。信じないかもしれないけど…」


春菜は耳を疑った


「ごめんなさいって…頑張ってって」


春菜は驚いたが素直にその言葉を受け入れた

春菜はツトムにもう一度笑って見せた
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