雨のち晴れ
「ここにいい思い出なんてひとつもないよ」


「春菜ちゃん」


「でも、私はまだここを卒業できてなかったの。ずっと逃げてたから。立ち止まってたから。だから今日はね、ここを卒業しに来た」


春菜はそう言って微笑んだ
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