雨のち晴れ
「でも、なんでカボチャ?」


「カボチャってすげーんだよ」


「はい?」


「カボチャと思えばいいよ」


「…」

橘は遠くを見つめながら語り始めた

「先生昔からさあ、人前に出るの苦手だったの。でも発表会に出ることになって、それでその前日…ばあちゃんがカボチャの天ぷらとかカボチャスープとか…カボチャ料理ばっか作ってんだよ。なんでカボチャ料理ばっかなの?って聞いたら」

そう言って橘は春菜の目を見つめ笑って言った
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