雨のち晴れ
黒澤春菜
17歳、夏


眩しい太陽が春菜を見つめていた
春菜は足早に歩く小さく見える人々を震えながら見つめていた

ここはビルの屋上

春菜は思った


私にはなにもない
誇れるものも
得意なことも…
大切な人も大切に思ってくれる人も…
そんな人生、生きる意味なんてないじゃないか
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