雨のち晴れ
それはとても悲しい目

春菜は泣き崩れる

私はまた、お父さんに悲しい思いをさせようとしていたんだね


ごめんね、お父さん
ごめんね、お母さん

あの夜、飛び降りようとしたあの日の夜
私はとても反省しました

でもね、死にたかったの
死んで
この世から消えてなくなってしまいたかったの

死にたいのに、怖くて死ねなかった弱い自分

そんな弱虫な自分がますます大嫌いになった

でもそんな私を真剣に心配してくれたお父さん。何があっても生きなきゃと思った
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