雨のち晴れ
少し沈黙が続いて、橘はまた話を始めた


「そう、人は一人では生きていけないんだ。誰かに助けてと叫ぶことは、恥ずかしいことなんかじゃないんだよ。だから、春菜ちゃん。寂しいときや悲しい時は近くにいる人に甘えていいんだ。君は一人じゃない。君は一人じゃないんだからね。
ごめん。話しすぎたかな…じゃあ今日はもう帰るね。手紙置いとくから」

そう言って橘は帰っていった
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