雨のち晴れ
「本当、できてるよね。よくパシリに使ったし…臭いとかブスとかいろいろ言ってもなんの反応もないからさぁ。調子乗っていじめ続けたよね」

優香も話にのってくる

春菜は震えていた

その時

「ばちっ」

「痛い!なにするのよ」

和也がゆかりを叩いたのだ


「なんでそんなことを。春菜はなぁ、昔から優しい子なんだよ。自分のことよりも周りの幸せを願う。俺が再婚する時も、すごい喜んでくれて…幸せになってねって…お前が家事は苦手みたいだから、慣れるまでは手伝ってあげてなって言ったら、わかったーじゃあ私ももっと料理頑張るって…応援してくれたんだぞ」
和也は廊下に座り込んだ



廊下に和也の鳴き声が響きわたる
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