-悪魔が紡ぐ恋の唄-
「 悪魔 」
金髪に、蒼い瞳。
僕は、大嫌いだった。
自分自身が。
その容姿が。
その全てが。
「 悪魔 」
に生まれながらにして
天使のような見た目。
よく軽蔑の瞳を
向けられた。
そんなことしたって、
僕が僕であることに
変わりはない。
それよか、このように
産んだのは
親ではないか。
こんな風に
生きなければ
ならないのなら、
何故僕を生んだの?
何故、
「 僕 」
という一つの個体を
この世に
作り出してしまったの?