-悪魔が紡ぐ恋の唄-
眩しくて、
目が開かない。
そうか、あれは。
前に学園で習ったな。
「 タイヨウ 」
ってやつか。
まったく。
人間界には厄介な
モノがあるな。
下は地面の感覚。
扉から出て、
そのまま地面に
のびているのだろうか。
やっと目が開く。
「うわッ!!!」
希蒼はおどろいて
飛び起きた。
目を開けた途端、
人間の顔が
目に入ったからだ。
案の定、道の真ん中に
寝ていた。
しかし舗装も
されておらず、
所謂
「 田舎 」
の道路だった。