S P E R O
アレクサンドリアが一歩後ろへ下がり「俺の裸なんて見たって仕方がないよ。お前みたいに、立派な体をしていないからな!」と少し皮肉を含めてゾルビフの部下に言った。
ゾルビフの部下は身を震わせながら歯をカタカタと鳴して笑った。
「全身が骨だらけの俺をそんな風に誉めてくれるのは、お前だけだよ!」
「そうか、そいつは良かった!」
ゾルビフの部下が急に真顔になり「冗談はさておき、今から、本気でお前の命を狙うぞ!」と自分の腰につけていた剣を抜き取り剣先をアレクサンドリアの鼻の先へ近づけた。
アレクサンドリアは近づけられた剣先を見つめたまま「わかった、じゃあ、今着ている服を一枚脱ごう!剣先を近づけられたままじゃ、上手く服を脱げないから、まずは剣を下ろしてくれないか?」と言った。