さくらへようこそ
カランコロンカランと、本日3度目のドアのベルが鳴った。

「うぃーっす」

最初に入ってきたのは安部だった。

次に上野が会釈をしながら入ってきた。

「お邪魔します…」

最後に黒髪ロングの大和撫子ことノゾミが入ってきた。

「はーっ」
と、工場長。

「日本人形のようにキレイですね」
と、校長先生。

「確かに、もったいなさ過ぎる!」
と、レコード店。

「どこでゲットしたのか教えろ、雑貨屋!」
と、不動産屋。

常連客4人からあがる声に、ノゾミは戸惑っていた。
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