さくらへようこそ
「なるほど、輝くと言う字ですかー」

ポンと、納得したと言うように手をたたいた校長先生に、
「それで通りで、僕たちの頭よりも輝いている訳だ」

工場長は自分のハゲた頭をポンとたたいた。

「おいおい、俺はまだ髪の毛あるよー」

レコード店が嘆くように言って白髪になった自分の頭を指差した。

「レコード店もそのうちハゲるよ。

俺たちだってハゲちまったんだから」

工場長がレコード店の肩をポンとたたいて笑った。

その光景を微笑ましそうに見ている美桜に、
「あの」

輝が声をかけた。

「どうしたの?」

美桜は聞き返した。
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