さくらへようこそ
「一晩だけ泊めて欲しいって、今思わなかった?」

質問に答えた美桜に、
「…はい、おっしゃる通りです」

輝は負けたと言うように答えた。

客を相手にしている商売だから自分の思っていることを当てるのは、彼女からして見たら朝飯前なのかも知れない。

「あの…この質問は失礼かも知れないですが…」

「んっ?

何かしら?」

美桜はカチャカチャと手慣れたように手を動かしながら輝との会話に参加した。

「さくらさんって、おいくつなんですか?」

「年齢?

25だけど?」

美桜は手を動かしながら答えた。
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