さくらへようこそ
第2話「春雷」
2-1.えらそうな男
3月とは言え、まだまだ春は遠い。
この日も、美桜は朝早くからいつものように自転車で魚市場にやってきた。
「おっ、さくらちゃん」
「おはようございます」
顔馴染みのおじさんにあいさつをすると、今日の酒の肴の確認である。
「あ、鰆だ」
美桜が呟いたのと同時に、
「さすが、さくらちゃん。
隠し事が通用しないねえ」
おじさんは呆れながらも、どこか嬉しそうだ。
「じゃあ、これ10ほどもらおうかな」
「へい、毎度!」
今日の肴は、鰆の塩焼きに決定だ。
この日も、美桜は朝早くからいつものように自転車で魚市場にやってきた。
「おっ、さくらちゃん」
「おはようございます」
顔馴染みのおじさんにあいさつをすると、今日の酒の肴の確認である。
「あ、鰆だ」
美桜が呟いたのと同時に、
「さすが、さくらちゃん。
隠し事が通用しないねえ」
おじさんは呆れながらも、どこか嬉しそうだ。
「じゃあ、これ10ほどもらおうかな」
「へい、毎度!」
今日の肴は、鰆の塩焼きに決定だ。