また、キミに逢えたなら。
それはオレンジ色の夕日によく映えて、驚くほど綺麗だった。
それってつまり……。
「全部莉乃の言う通りだよ」
「あ……えっと、ごめん。言い過ぎた」
「いや、その通りなわけだし」
「でも」
「はは、今さら後悔してんの?」
今度は優しい笑顔で、一歩、また一歩とゆっくり歩み寄って来るシロー君。
近付いて来るたびに、トクントクンと鼓動が早くなる。
「本当は俺も信じたいんだ」
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