また、キミに逢えたなら。


それはオレンジ色の夕日によく映えて、驚くほど綺麗だった。



それってつまり……。



「全部莉乃の言う通りだよ」



「あ……えっと、ごめん。言い過ぎた」



「いや、その通りなわけだし」



「でも」



「はは、今さら後悔してんの?」



今度は優しい笑顔で、一歩、また一歩とゆっくり歩み寄って来るシロー君。



近付いて来るたびに、トクントクンと鼓動が早くなる。



「本当は俺も信じたいんだ」


< 120 / 418 >

この作品をシェア

pagetop