また、キミに逢えたなら。
「白状しないなら宿題見せてあげないからね」
秘密にされたことが気に入らないのか、瑠璃は唇を尖らせながらそんなことを言う。
「今回は自分でやるから大丈夫」
「まだ1ページもやってない人が自分で出来るんだ?」
得意気に私を見下ろす瑠璃。
こういう時の瑠璃は、なんていうか子どもっぽいんだよね。
こんな一面もある。
おしとやかだと思っている人がほとんどだろうけど、全然そんなことないんだよ。
それにしても
私のことよくわかってるじゃん。
毎年瑠璃に頼っていた私だけど、でもね今回は大丈夫なんだ。
「出来るもーん」