また、キミに逢えたなら。
「莉乃のくせに生意気」
「い、いひゃい」
瑠璃は私のホッペをつまみながら頬を膨らませていた。
「白状しないからよ」
「うー、だっひぇ(だって)」
「親友でしょ?隠し事はナシなんだからね」
ズバズバ言いたいことを言う瑠璃は、まだまだ私の頬を掴んだ手を離そうとしない。
……い、痛い。
痛いです。
「わ、わかっひゃ。は、はにゃすから(わかった、話すから)」
あまりの痛さに瑠璃の手をバンバン叩く。
「そう?わかればいいのよ、わかれば」
ニンマリ笑った後、瑠璃は潔くパッと手を離した。