また、キミに逢えたなら。
「わ、私も、逢いたかったよ。今日だってずっと……シロー君のことだけ考えてた」
わわ、何言ってんの私。
でも……本当だもん。
ふとシロー君の顔を見上げると、ビックリしたように目を見開いていた。
そしてみるみるうちに赤くなって、戸惑うように瞳が揺れる。
ぷふ、か、可愛い!
もしかして
照れて、る?
「シロー君?」
顔を覗き込もうとすると、手のひらをバッと私の前に出して見えなくさせる。
「照れてるの?」
「い、いや……そういうわけじゃ」
「じゃあ手どけて」
そう言ってシロー君の手を握ると、ビックリしたのか指がピクッと動いた。