また、キミに逢えたなら。


力をこめて手をどかそうとしたんだけど


……!?



そのまま強引に指を取られて、手を繋ぐ形になってしまった。



ドキンドキンと高鳴る鼓動。






手っ!


手がっ!!



もう顔も真っ赤で


心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかってくらいうるさく響いている。



どうか


どうかこの音が


シロー君に聞こえませんように……。



そんなことを思いながら、夜景を見下ろすシロー君の横顔に目を向けた。


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