また、キミに逢えたなら。
どこに行くんだろう。
夏休み前から入院してるって言うし、家族とお出掛けかな?
せっかく外出出来るんだもん
大切な人と過ごさなきゃ、だよね。
「どこ行きたい?」
「えっ?」
突然の質問にビックリして目を見開く。
そんな私を見てシロー君はスッと目を細めた。
私の大好きな優しい笑顔。
この顔を見ると胸がキュンと高鳴る。
「莉乃の行きたいとこに行こう」
「えっ?で、でも」
いい、の?
せっかく外出出来るのに
私なんかと……。
嬉しいけど申し訳ない気もする。