また、キミに逢えたなら。
360度、目の前に広がる満天の星。
あまりの綺麗さに思わず言葉を失う。
そしてドキドキが止まらないのは、隣にいるシロー君のせい。
こ、こんなにシートが倒れるなんて聞いてないよー。
いくらリクライニングシートだからって!
これじゃあ隣に寝てるみたいじゃん!
だけど
どうやら意識しているのは私だけだったみたいで……。
シロー君は
“うわ、すごっ”
“綺麗だよな”
なんて歓喜の声を連発している。
私だけ
私だけがこんなにも意識してる。
無邪気な横顔に、また“好き”が大きくなったみたい。
なんとか気持ちを落ち着けて、説明をしている声に耳を傾ける。