また、キミに逢えたなら。


3人で他愛ない話をしながら、シロー君の部屋の前に到着。



ーーコンコン



ノックをするといつも決まって



「どうぞ」



透き通るような優しい声でシロー君が返事をしてくれる。



中にいるシロー君はベッドに座って本を読んだり、顔色が悪くて横になってたり、調子が良いとテレビを見てたり、様々なことをして過ごしている。



「来たよー」



私がにっこり笑って言うと、必ずシロー君も笑って



「待ってた」



そう返してくれる。



優しいその雰囲気とか、大らかなところとかが一緒にいてすごく落ち着く。



「よう、元気してたか?」



「まぁまぁかな」



羽生君はズカズカ入って早速テレビを付けている。



まるで自分の家みたいな感じ。


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