また、キミに逢えたなら。
明るい性格の瑠璃は、すんなり輪の中に溶け込んで、すぐに打ち解けることが出来た。
私とシロー君をニマニマ見つめて来て、何か言いた気だったけど意味深に笑うだけで何も言って来ない。
一応、空気を読んではいるみたい。
それにさっきから私達そっちのけで羽生君といい感じ。
「たもっちゃんって呼んでいい?」
「おう。じゃあ俺は瑠璃って呼ぼっかな」
「呼んで呼んで」
あだ名で呼び合うほど、すっかり仲良くなってるし。
なんとなく
なんとなくだけど
瑠璃は羽生君のことを気に入ったんじゃないかと思った。
微妙にほんのり色付くピンク色の頬。
いつもの倍以上に可愛い笑顔。
気が多い瑠璃だけど、今回ばかりはなんとなくいつもと違う気がする。
「あ、これ!お揃い?」
瑠璃は床頭台に置いてあったシロー君のスマホを見つけたらしい。
ブルーの星のストラップを見て、目を輝かせながら聞いて来た。