また、キミに逢えたなら。
だけど瑠璃も、なにもこんな時に言わなくても……。
やっぱり瑠璃は最後にしでかしてくれちゃった。
「神崎君、莉乃のこと本気っぽいし。あの様子じゃ“付き合う”って言うまでしつこいと思う」
「ちょ、瑠璃……!別に今言わなくてもいいじゃん!」
後ろにいるシロー君がどんな顔をしているのか、気になって気になって仕方なかった。
「“今”だから言うんだよ。もたもたしてたら他の男に持ってかれるんだからねっ!」
私ではなく、瑠璃の視線は私の後ろにいるシロー君に向けられていた。
振り返ることが出来ない。
どんな顔をしているのか確かめるのが怖い。
平然としていられたら
私は……。