また、キミに逢えたなら。
「へへっ。まったく」
テーブルの上に出してはいるけど、まったく手付かずのまま残っている。
バツが悪いので愛想笑いを浮かべた。
暇で仕方ないけど、勉強をしようっていう気にはならない。
毎日テレビを見てグータラ生活中。
飲み物やお菓子を買いに行く時だけしか部屋から出なかった。
もしかしたらどこかでまた会うかもしれないと思っていた彼にも、あの夜以来会っていない。
すれ違うことさえない。
あれからなんとなく気になって、気付くと彼のことを考えてしまっている。
夜の同じ時間帯に期待して自販機まで行ってみるけど、結局会えないまま時間だけが流れていた。