また、キミに逢えたなら。


二人のそんな姿を見て、胸が苦しくなって目をそらした。



ドクドク

ドクドク



「樹里ちゃん……樹里、ちゃん……っ!」



いくら呼びかけても返事はない。


ねぇ


いつものように


“莉乃ちゃん!”って言って笑ってよ!



ねぇ!



震える手を恐る恐る伸ばしてその頬に触れた。


ドクッ


その瞬間鼓動が大きく跳ねて息が止まりそうになる。



……冷たい。

ビックリするくらい

樹里ちゃんの体が冷たい。



「や、やだっ……やだよ……じゅ、りちゃん」



涙がどんどん溢れて頬を伝う。



立っていられなくてその場に崩れ落ちそうになったけど、後ろからシロー君が支えてくれた。


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