また、キミに逢えたなら。
「今日だけは休ませて」
布団の中から声を出す。
今でもずっと樹里ちゃんのことが離れなくて、ふとした瞬間に涙が溢れる。
「何があったかは知らないけど……今日だけだからね。学校には電話しておくから」
お母さんはそれだけ言うと部屋から出て行った。
いつもならガミガミうるさいのに、昨日の夜から様子がおかしい私を心配してくれているんだろう。
ありがとう……。
ごめんなさい。
明日からはちゃんとするから。
そんなことを思いながらギュッと目を閉じる。
樹里ちゃんの笑顔がいつまでも脳裏に焼き付いて離れない。