また、キミに逢えたなら。


ここからだと少し離れているらしく、宮下さんは親切に地図を書いてくれた。



早く終わらないかな……点滴。



もう一度彼に逢いたい。


理由はわからないけど。










「あ、ここだ!」



地図を頼りに院内を歩き回ってやっと辿り着いた。



大まかな地図だったから方向音痴の私には難易度が高かったのだ。



「わ、綺麗。広っ!」



自動ドアを抜けると本がぎっしり並べられた棚が端から端まで連なっていた。



端から端といっても


ここからは見えないくらい遠くの方まであるからかなり広い。



学校の図書室よりも広くて感激した。


< 29 / 418 >

この作品をシェア

pagetop