また、キミに逢えたなら。
ゆっくり起き上がると、少しクラクラして一瞬だけ目の前が真っ暗になった。
熱は下がった感じがするけど、体がかなり怠い。
あちこち痛いし。
特にここ3日くらいは咳がひどかったから、お腹や肋骨部分の筋肉痛がハンパなかった。
まだ咳も止まらないし痰も絡む。
まだまだ本調子じゃないことは明らか。
ーーコンコン
「入るね。って、あ、起きた?よく寝てたね」
淡いピンク色の白衣を着た可愛らしい看護師さんは、目が覚めた私を見てニッコリ笑う。
「あ、はい。昨日は怠くて」
「そりゃあれだけ熱もあったし当然だよ。はい、体温計挟んでね。ちょっとは楽になった?」
体温計を渡されたので脇に挟んだ。
「おかげさまで大分楽です」
「まだ油断しちゃダメだよ。肺炎はしっかり治さなきゃ怖いからね」
「……はい」
それはもう、嫌というほど自覚しております。