また、キミに逢えたなら。
笑顔を胸に
「莉乃、おはよう!」
次の日学校に行くと、瑠璃が一番に駆け寄って来た。
瑠璃には全部昨日の夜に電話で話した。
樹里ちゃんのこととシロー君のことを。
病気のこともシロー君の了承を得て、全部話した。
完治にはドナーが必要で、現在は透析をしながら待っている状態であることも。
「私はいつでも莉乃の味方だから」
電話越しにそう言ってくれた瑠璃の言葉が嬉しくて、私はその場でワンワン泣いた。
そしたらつられて瑠璃まで泣いて。
「あはは、目腫れてんじゃん!」
「る、瑠璃だって人のこと言えないでしょ」
からかって来る瑠璃に唇を尖らせる。
だけど瑠璃は私を見て優しく笑っていた。
瑠璃、ありがとう。
いつもいつも感謝してるんだ。
「今日たもっちゃんも病院行くみたいだから、私も行っていい?」
「いいよ、シロー君も喜ぶと思うし!それより羽生君とどうなってんのー?」
「そ、それは莉乃に関係ないでしょ!」
照れ隠しなのか、瑠璃は頬を赤らめながらプイとそっぽを向いてしまった。