また、キミに逢えたなら。
「ちょっと!私は包み隠さず全部話したじゃん!瑠璃だけ言わないなんてズルいよ」
「…………」
無言でちらりと私をうかがう瑠璃。
その目は恋する乙女のような目をしていて、聞かなくても瑠璃の気持ちがわかったような気がした。
「出会って間もないけど……」
ポツリと口を開いた瑠璃の頬がどんどん赤く染まっていく。
「好きになっちゃったみたい」
「瑠璃ー!」
か、可愛い!
思わずギュッと抱き付いた。
いつもクールで冷静で。
頭が上がらないと思っていた瑠璃にも、こんな一面があったんだ。