また、キミに逢えたなら。
冷たいアスファルトに体が打ち付けられ、あまりの痛さに意識が遠退きそうになる。
全身の血液が外へ流れ出して、一気に血の気が引いた。
薄れ行く意識の中、ブレザーのポケットに手を伸ばして、中にあるものをギュッと握る。
そして目を閉じたその瞬間、急に全身が温かい光に包み込まれたような感覚に陥った。
この温もりは
ああ、そうだ
シロー君にそっくり。
そう
シロー君の……
へへ、腕の中にいるみたいだよ。
そして私は
そのまま意識を手放した。