また、キミに逢えたなら。
両手に触れる固いシーツの感触。
ピッピッとリズム良く一定に鳴る機械音。
覚醒し始めると共に、周囲の現実がだんだんわかって来た。
ゆっくり目を開けると、目の前にぼんやりと人影が見えた。
だけど
久しぶりに光りを見たせいか、刺激が強すぎて目の前が眩む。
思わず顔をしかめた。
「あ……あぁっ、良かった……っ!目が、目が覚めたのねっ……っ」
涙交じりの声とギュッと手を握られる感触。
力が入らないから握り返せなかったけど、指先をピクリと動かしてそれに応えた。