また、キミに逢えたなら。
急いで病室に入ると、カズヤ君が苦しそうに呼吸をしているのが見えた。
いつもの心臓発作だ。
だけど、いつもより重いのは一目瞭然だった。
今までにないくらい危険な感じがする。
「血圧は?」
「下がってます!脈も触れにくいです!」
だんだんと弱くなっていく呼吸は、いつ止まってもおかしくない。
唇の色が青紫色に変わってチアノーゼを呈していた。
カズヤ君の心臓はもう、全身に血液を送り出せないほど動きが弱くなっている。
心電図モニターに目をやれば、拍動が弱くなっているのがわかった。
「昇圧剤上げて!挿管するんで準備して下さい!」
「はい!」
頑張れ、カズヤ君!
キミはまだ死んじゃダメだ。
妹が生まれるんだろ?
楽しみにしてたじゃないか。