また、キミに逢えたなら。
「ごめん……っ!ずっと、言おうと思ってたのに……言え、なかった」
全身から嫌な汗が吹き出して、血の気が引いていく。
息をすることさえままならず、信じられない気持ちだけが胸に広がっていた。
ウソだと思いたいのに、ありえないくらいに体が震えている。
お願いだから、ウソだと言ってくれ。
なぁ保、頼むよ。
「ごめ、んっ……っ」
俺に向かって謝り続ける保。
初めて知る真実は、あまりにも衝撃的過ぎて未だに信じられない。
隠されていたことに対する怒りよりも、信じられない気持ちの方が大きかった。