また、キミに逢えたなら。
「看護師さん達が、話してるの聞いちゃったんだけど……っ莉乃の、腎臓はね、同じ病院の中の、“誰か”に、移植されたんだって」
ーードクン
ーードクン
やけに鼓動が高鳴っていた。
その誰かって……っ。
まさか。
まさか……!
いや、冷静になって考えてみろよ。
そんな都合のいいことが、あるはずないだろ。
「り、莉乃の命日は……?」
ドクンドクンと鼓動が大きく脈打つ。
「11月27日、だよ……っ」
ウソだろ……?
なぁ、誰か。
お願いだから、ウソだと言ってくれ。
疑いが確信に変わったような気がして、信じられない気持ちでいっぱいで、頭が真っ白になる。