また、キミに逢えたなら。


起きても気分は重いままで、さらには食欲もなくて夕飯も半分くらいしか食べれなかった。



あれだけ寝たのにまだ体が怠い。


咳も出るしボーッとする。



これで夜も普通に寝れそうなんだからすごいよね。



2週間かぁ。


嫌だと思って過ごすよりも、自分の運命を受け入れるしかないのかな。


でもさすがに2週間は長い。



“はぁ”とまたため息が出そうになった時。



ーーコンコン



部屋のドアがノックされて、引き戸がスーッと開いた。



「莉乃(りの)」



「……お母さん!」



荷物を持って来てくれたのか、大きなバッグを抱えたお母さんがそこにいた。



「ちょっとは良くなった?だからあれだけ病院行きなさいって言ったのに」



「まだ怠いけどちょっとはマシだよ。熱も下がったし」



やれやれと呆れ顔のお母さんだけど、その中には心配そうな表情もうかがえる。


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