また、キミに逢えたなら。


3日後。


図書室に毎日通ったけど、あれ以来シロー君には逢っていない。



この3日間、色んなことをたくさん考えさせられた。



シロー君……。


なんて言えばいいのかわからないけど、逢いたい。



日に日にその想いが強くなっていく。




もう、会えないの……?



そう思うと胸が張り裂けそうなくらい苦しくて、やりきれない思いでいっぱいになった。



シロー君の“現実”をもっと知りたい。



だから


意を決して医学書のコーナーに足を運んだ。



たくさんありすぎて迷う。



『循環器』


ううん、違う。



『呼吸器』


これも違う。



『消化器』


……違う。






『泌尿器』





その文字を見た途端胸がドクンと鳴った。



これ、だよね……。


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